妖精図鑑と怪獣図鑑 | チルダワンナの中の人

妖精図鑑と怪獣図鑑

ナップルテールのサントラ二枚が廃盤となったようです。

菅野さんのサントラの中では、ほとんど人気がない部類に入り、
サントラを発売日に買った人ですらも、
数回聴いただけで棚に入れっぱなしという事もあるらしいです。

人気がなかった理由の一つとしては、
アニメのサントラとゲームのサントラは違うという点があります。
アニメ側はどんなに長い曲でもどんなに短い曲であっても、
比較的自由な尺で作曲ができますが、
ゲーム側は1~2分の短い曲をループさせるということです。

この違いが、曲の評価を大きく変えてしまう点でしょう。

「同じ曲がぐるぐるループするだけ」と考える人と、
「少ない時間で、いかに表現しているかを評価する」と
考える人とのギャップが評価の分かれ目に。

菅野さんはゲーム側から来た人ですが、
人気が出始めたのはアニメサントラを始めてからで、
アニメ側の曲を聞き慣れた人は、ゲーム側の曲に対して
違和感を感じる人がかなり多いわけです。
OFF会などで聞いても、肯定派は2割というところでしょう。

なので、ナップルテールのゲームをやったことがなく、
ただ聴いてみたいという理由で購入を検討している方々には、
オークションなどで高値が付いている妖精・怪獣を
手に入れることは、一切おすすめしません。

なのになぜ高値が付いているのか?
それは持ち主である売り手と、欲しがる買い手の数が
同じでなければ、バランスはすぐに崩壊します。
現在は、買い手の数が多いだけで売り手は言い値で
値段をつけられる状況ですね。
ナップルの曲が問題ではなく、流通している数が
高値の原因と言っても良いでしょう。

そろそろ「菅野ファンの「通」が認めるアルバム」とかいう
売り文句が、オークションの中に掲載される日が来るのかも・・。


どうしても欲しいという人を止めることはできませんが、
一つの方法として、ドリームキャスト本体とナップルテールの
ゲームを購入してみるという手段もあります。

通常の曲はもちろん、数々のCD未収録曲もきちんと聴けます。
サントラCD発売後、CDに収録されなかった事を
たくさんの人に惜しまれ、ファン投票によりセガの特別アルバムに
収録された「folly fall」も、最高のシチュエーションで聴けるわけです。
KUUさんは、ゲームの中でfolly fallを聴いた時はゾクリとしましたよ。

すでにサントラ一枚より安いドリームキャスト本体と、
サントラ一枚と同価格ぐらいにあるゲームを買ってみるいうのも、
真のナップルテールを知る人になれるいい機会かもしれません。